ドル/円は90.00円以下に並ぶ本邦勢の買いオーダーを背にドル買いが入り、東京市場序盤に90.45円付近まで上昇。
しかし、「中国が銀行に対して投機家向けの新規融資停止を命令した」との報道や、「中国監督当局顧問が投機抑制のため外為取引への課税を検討すべきとの見解を示した」との報道を受けて、対豪ドルを中心にリスク回避の円買いが強まったほか、期末を前に本邦輸出企業のドル売りが断続的に入ったこともあり、東京市場中盤にドル/円は90.15円付近へと反落。
その後はFOMCや日銀金融政策決定会合などイベントを通過し手掛かり材料難となったこともあり、日経平均が前日比マイナス圏で小動きとなる中、ドル/円も90.20円前後で方向感に乏しい展開となったものの、東京市場終盤にかけては日経平均が先物主導で下げ幅を拡大しリスク回避の円買いが強まったほか、ギリシャが国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請する可能性が伝えられ、ユーロ/円が下げ足を速めたことにも圧迫されたことから90.10円付近へと下落。
欧州勢が参入し始めるとギリシャ救済を巡る不透明感を背景に再度ユーロ売りが強まり、ユーロ/円が一段安となったことにつられて、ドル/円は90.00円をわずかに割り込む場面がみられた。
中国現地紙が「当局は人民元上昇に対するストレステストを今月末から実施する」と報じており、人民元切り上げ観測が蒸し返される可能性がある。
また、NYダウは昨日まで7日連騰しているだけに、中国の規制強化の動きが嫌気され株安・円高の流れとなる可能性も排除できないだろう。
テクニカル的にもドル/円は90円台後半の抵抗が予想以上に強く、上値が煮詰まってきたことから、短期的には下値をトライする可能性を警戒したい。
90.00円をしっかり割り込むようだと、89.50円付近までの下げは覚悟する必要があろう。【予想レンジ】 ドル/円 89.70-90.50
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